皆様うだるような暑さが続いています。いかがお過ごしでしょうか。
今日は緑内障と大田区内の緑内障検診についてのお知らせを致しますね。
緑内障と聞いて、皆様どんなイメージが浮かびますか?
失明する恐ろしい病気。。。
その緑内障の日本人の年齢40歳以上の有病率はどのくらいだと思いますか?
日本人は20人に1人の割合と言われています。(多治見スタディ2000~2002岐阜県多治見市)
思ったより多いと思いませんか?
下の図のように年齢とともに高くなっていきます。
緑内障とは視野(見える範囲)が徐々に狭くなり、放置すると失明に至ることのある目の病気で日本における中途失明原因第1位になっています。
緑内障の特徴として徐々に進行するため初期の段階では自覚症状がほとんどないためわからないことが多いのです。
そして失われた視野は残念ながら治療しても改善しません。
ですので、自覚症状が出てから眼科を受診したときには片眼(主に非優位眼)の視野が半分ということも珍しいことではありません。
ですので、できる限り早期に発見して進行しないように管理することが大切です。
そして早期発見のためには検診を受けることが大切です。
大田区では平成18年より区民の目の健康保持および推進を目的として無料検診がスタートしました。
実施期間は今年は7月1日~9月30日ですので現在実施中です。
対象年齢は:45.50.55.60.65歳の方 (但し平成25年3月31日時点の年齢)
となっています。
これまでの検診5年間の結果ですが、受診率が44.7%と残念ながら低くなっています。
また、検診で何らかの眼疾患を指摘された人は21.3%、最終的に緑内障と診断されたのは2.87%でした。
実施場所は区内の眼科開業医院及び総合病院眼科です。大学病院及び基幹病院では行われていないのでご注意くださいね。
大田区緑内障検診は目の検診として大変有用な検診です。
5年に1度のチャンスですので該当年齢の方は是非ご利用ください。