オルソケラトロジー

夜間睡眠中に特殊なハードコンタクトレンズを装着することにより、角膜を圧迫しカーブを変えることにより日中の近視を軽くする治療です。
オルソ2

レンズの断面を見て頂くと中央部が扁平になっています。

この部位で角膜を睡眠中に押すことによって角膜を凹レンズ化します。

以前は、中等度(-4.0D程度)の近視までの適応でしたが、最近のレンズは改良され以前より強い近視や乱視まで適応範囲が広がっているようです。また、これとは逆に角膜を凸レンズ化させ、遠視や老眼にも処方されるようです。

いろいろと新しい素材やレンズデザインの改良はあるとは思いますが、角膜を圧迫変形させる
という原理は同じだと思います。

すると、度数が上がればそれだけ角膜への負担は大きくなるでしょうし、1日の見え方の変動も大きくなると思われます。

宣伝で、視力1.0とか2.0になります。などと聞くと、近視が治るような嬉しい気分になりますよね。

実際視力も良く出るのでしょう。

ですが、視力というのは単に1.0出ていればそれで良いという単純なものではありません。

視力の質、というと漠然としていますが暗い所ではどう見えるのか、視力の変動が起こるとどうなるのか。

話は飛躍しますが、地震災害時は大丈夫なのか。


実際生活をしていきますといろいろな状況が有ります。是非急がすに考えてくださいね。

日本コンタクトレンズ学会のガイドラインはオルソの適応は20歳以上としていますが、ネットなどでは医師の裁量で小学校高学年辺りから処方している施設もありますね。

また、海外(特にアジア)では、近視の進行をある程度予防出来ると言われていました。真偽のほどは確証はされていませんでしたが、近年日本でも色々な施設からの報告で近視進行予防効果はあるようです。
今後の更なる報告に期待したいです。

レーシック

子どもにはしませんが、オルソとセットで聞かれるので.......

沢山の情報がありますので、詳しい方法や適応についてはここでは書きませんが、心に留めて頂きたいことは角膜を削ることによる屈折矯正ですから不可逆ということです。

成長段階の子どもは、屈折も安定していませんので適応外というのは言うまでもありませんが症例数の増加に伴い難症例も出てきたように、万能ではないのです。

術後角膜感染症は5000例に1件、アメリカでは術後不満の出る割合は5%とも言われています。

それにしても最近のネットの宣伝は凄いですね、ステルスマーケティングという言葉を最近耳にしますが、低価格、芸能人多数利用、成功率99%などという言葉だけで判断しないでくださいね。

それから、手術をすることを決めた方に知っておいて頂きたいことですが、レーシック後は角膜厚の変化と角膜コラーゲンを切開することによる角膜剛性の変化から眼圧値が低く出てしまいます。

ですので、手術前のベースラインは知っておいてください。

近視は緑内障が正視眼より合併しやすい事が知られています。

緑内障治療に必要な眼圧のベースラインを知っておくことは大切です。

今年も、花粉症の患者さんが「涙が出ます」とぼちぼち来院されてきました。

またあの時期の到来ですね。