緒方眼科クリニック|蒲田駅近く

東京都大田区、蒲田駅近くの緒方眼科クリニックです。 日帰り白内障手術からコンタクトレンズの処方まで。 目のことはお気軽にご相談ください。

子どもの近視(3)


今回は近視の環境要因についてもう少し詳しく書いてみようと思います。

前回近視の一番の要因は遺伝、しかし環境要因も決して無視できないと言いました。

眼軸が進展してしまう、はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、「調節ラグ」が近視進行のトリガーになるのではないかと言われています。

この調節ラグとは、私たちは近くにピントを合わせようとするときに、その距離に応じた調節をオートフォーカスで行います。

しかしこのオートフォーカス機能が甘いことがあります。

すると、調節が足りない分網膜の後ろにピントが合ってしまい、それを是正する分眼軸を伸展させてしまうというのです。

以前にも述べたように、ヒヨコに近視用の凹レンズと装着させると網膜の後ろに合ってしまうと眼軸が伸びることを書きました。

環境によって体格が変わっていくように眼軸が伸びる......当然のような気もします。

もうひとつ「水晶体屈折力の増加」も近視進行の原因になりうると言われています。

私たちは近くを見るときに目の中の毛様体という筋肉を緊張させて水晶体の厚みを増すことにより近くにピントを合わせています。

過度の近業作業により調節の過緊張を引き起こすと、その状態が固着し近視化することを屈折性近視と言います。

あまり一般的ではない意見ですが、この毛様体の過緊張も眼軸の進展に関係はしていないのでしょうか。

照明の問題」1999年Stone によると夜に明るいところで寝かせた赤ちゃんは、将来55%が近視になり暗いところで寝かせた赤ちゃんは10%しか近視にならなかった報告があります。

しかしこれには反論もあり眼科医の間でも一般的に言われていることではありません。

栄養説」幼少期の炭水化物に取り過ぎがら起こる慢性の高インスリン血症が原因となるとする説。

さらに体格向上説、睡眠不足説などもあります。

私は調節ラグの考えを1番支持していますが、環境要因もこれだけでは説明できるほど単純ではなさそうです。

今後の解明が待たれます。

次回近視については、近視進行の予防、治療について書いていきたいと思います。

今日は冷たい雨になりました。

師走ですから何かと気ぜわしく忙しいですが、皆様くれぐれもご自愛くださいね

話は変わりますが。

早いもので今年でお弁当作りも10年目になりました。

今日お友達にお願いしていたお弁当セットとエコバックが出来てきました。

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可愛くて萌えてます。子供のイメージから似合いそうな刺繍をしてさらにお弁当箱の形に合わせて作ってくれるんです。

明日からのお弁当作り頑張るぞ~


ロゴ



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カメラのアングルが下手なのですが、こちらは当院のロゴです。

看板だけでなく、診察券や封筒に印刷して使用しています。

父の友人の産業デザイナーの方が開業のお祝いに作ってくださいました。

とても気に入っています
 
そのデザイナーの方の有名な作品はこちらほんだしのかつおが飛び跳ねている...というと思い浮かべて頂けるかも知れませんね。

どの作品も品格があって素敵なのですが、HPに載っていないハンカチなどのちょっとした作品も本当に良いのです。 

話は変わりますが......
  
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こちらは10月にありました日本臨床眼科学会のロゴです。

今回は日大主催でしたが、良いですね~コングレスバックもとても可愛くて

いつもは、いただかないことも多いカバンですが、今回は色違いで欲しかったほど

日々のお買い物にも愛用しています。
 
関心をしていましたら、先日送られてきた次回の日眼のロゴはなんと村上隆氏ではないですか

凄いさすがですね......コングレスバック、その他期待しています。

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最後にこちらは当院のクリスマスツリーです。
 
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普通ですみません





 






子どもの近視(2)


12月に入りぐっと寒くなりましたね。

皆様いかがお過ごしですか?

クリニックもクリスマスツリーを出しました。

さて、今日は前回の続きで近視の発生原因から書いてみたいと思います。

近視の原因には遺伝的要因と環境要因がある

近視のある両親から生まれた子供は近視のない両親から生まれた子供に比べて7~8倍近視になる確率が増すと言われています。

ここで言う近視は軸性近視といって角膜から網膜までの長さが長くなる話ですから、両親と顔や体型が似るのと同じように目の形が似てしまうことは十分あり得ますよね。

しかしこの遺伝も多因子遺伝といって詳しいことはわかっていませんが、遺伝以外のいろいろな要因が複雑に絡んでいるようです。

私の両親は父が-4.5D、母は-16Dと強度の近視ですが私は正視で乱視もなく、どんなに目を酷使しても1.5まで見ることができます。(神様に感謝)

もちろん近視にならないような特別なことはしていません。

でも逆に気をつけていても残念ながら近視になってしまうこともあります。

あ~遺伝なら仕方がないのか......いえいえ手をこまねいているべきではありません。

近視の発症、進行は環境要因も関係している可能性が高いからです。

ここで近視進行に関する代表的な研究を見ていこうと思います。


USA
1990年代ヒューストン大学のEarl Smithは子ザルの上眼瞼と下眼瞼を縫い付けてしまうことにより眼軸長が長くなり最大-19Dもの強度近視を実験的に作りました。(お猿さんごめんなさい)


スウェーデン2
スウェーデンのノーベル医学生理学賞(1980)を受賞したTorsten N wiesel は生後すぐ片目を目隠しされたヒヨコの実験をおこない(ヒヨコさん不便だったね)やはり閉じていた目だけに眼軸長が伸びてしまうことが分かりました。

このことから視覚刺激つまりピントを合わせて何かを見ることが出来ないとそれは眼軸の長さに影響を与えることが示唆されました。

また、生まれてきた動物は普通遠視で成長と共に眼軸が伸び正視になっていきますが、遠視の状態に凸レンズをかけたままにしますと遠視のままで、逆に凹レンズをかけたままにすると近視になってしまいます。つまり網膜の後ろにピントが合っているという視覚刺激に対してピントが合うように眼軸が進展していくのですね。このことからも生まれてからの視覚刺激は眼軸の伸展すなわち近視の進行に影響を与えると言えそうです。
 
その他の研究からわかった事として

近視進行は遺伝的要因が最も強力

近視進行は都市部の方が早い

近視進行はIQや学歴が高い方が早い

近視進行は近業(時間、読書数、視距離)が強いほど早い。しかし、関連性は弱い。

近視進行は戸外活動によって抑制される
      
(第65回臨床眼科学会子どもの近視予防と3D映像の影響と予防)より

上の5つの項目を見るといかにも昔から言われていることばかりだと思われるかも知れませんが、こうした経験的なことが実際証明されたという点でとても有意義であることは明白です。

近業作業(勉強、読書、携帯、パソコン)今の子供たちは誘惑が沢山あります。

でも、近くを見た後は、外で遊ぶ、お散歩に出かけましょう。

このことを頭の片隅にでも置いてくださいね。

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こちらはクリニックの目の前にある工学院のイルミネーションです。

なかなか綺麗ですね。











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