緒方眼科クリニック|蒲田駅近く

東京都大田区、蒲田駅近くの緒方眼科クリニックです。 日帰り白内障手術からコンタクトレンズの処方まで。 目のことはお気軽にご相談ください。

皆既月食

皆様、先日の皆既月食は見ましたか?

いつもの月は右から欠けるのに左から欠けていましたね。

これは、月が地球の周りを西から東へ向かって動いているからだそうです。

月食

この日は子どもの野球の納会がありました。

子どもたちはそのままお泊まり会に。大人だけでゆっくりと鑑賞しました。

月に浮かぶ地球の影を見ることができるなんて、何て神秘的なんでしょう。感動しますね。

良い思い出になりました。


子どもの近視(進行予防 点眼)


今日は近視進行予防の薬物療法について書いていきたいと思います。

1. 調節麻痺剤 トロピカマイド(ミドリンM)の使用

眼科で「お子さんに近視が入ってきていますね、目薬で治療してみましょう。」

と言って出される点眼薬です。

ミドリンM

この点眼薬は抗コリン剤(副交感神経抑制剤)で目の中の毛様体筋を弛緩させることにより、屈折性の近視(調節緊張)の治療をします。

日本眼科医会のHPには2~3カ月つけて改善しなければ意味がないと書かれています。

アメリカでも1980年代のTwin Study、 20名あまりの双子の片方の子にトロピカマイドを使用し、8年間経過を追いましたが、結局近視進行予防の有意差は得られなかったため、これがネガティブなエビデンスとなり近視予防にこの点眼は使われないそうです。

一方、多くのHPアクセス数を誇る清澤眼科医院の清澤源弘先生はブログで少しでも近視進行を抑えるならつけ続けることを勧めていらっしゃいます。

私も清澤先生と同じくミドリンをつけ続けることは、やぶさかではないと思いますが、医学的なエビデンスは乏しいのも事実ですから、親御さんと相談して、ケースバイケースで対応しています。

ミドリンMといえば.....思い出す患者さん

「先生から処方された目薬をさしたら目が見えなくなりました

「エエーッ」

びっくりして聞きましたら、お嬢さんに処方したミドリンMとご自分のドライアイの目薬を間違えてさしていたのでした

「そのお薬はピント調節ができなくなりますから、就寝前だけさしてください、間違えて朝、お子さんに点眼をすると大変です。気をつけてくださいってお話しましたよね....」

「いっけなーい」

本当に心臓に悪いです

2. 
アトロピン
 
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上記のミドリンMと同じく抗コリン剤ですが、半減期がより長く、内斜視や遠視の治療に使われています。

近視の抑制効果としては、従来言われていた調節緩和によるものでなく、眼内の強膜や脈絡膜のムスカリン受容体を直接ブロックすることによって眼軸長の進展を阻害すると考えられています。

その効果は強く、1年間で近視の進行を平均0.65D抑制し、眼軸長では0.21mm抑制すると言われています。これは、眼鏡をかけている学童の平均近視進行から比べると、進行を約1/3に抑えられるというものでした。(第65回臨床眼科学会 子どもの近視予防と3D映像の影響と予防)より

台湾では0.05%のアトロピン点眼を使用し、80%の医師が標準的治療として行い、実際高度近視の有病率が低下しているそうです。

しかし、日本では....全身局所の副作用の問題でこの治療を行っているところは聞いたことはありません。

さらにアトロピンの有用性が実証されれば、今後日本でも治療に使われるかもしれません。

次回は、その他の治療法について書いていきたいと思います。







子どもの近視(3)


今回は近視の環境要因についてもう少し詳しく書いてみようと思います。

前回近視の一番の要因は遺伝、しかし環境要因も決して無視できないと言いました。

眼軸が進展してしまう、はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、「調節ラグ」が近視進行のトリガーになるのではないかと言われています。

この調節ラグとは、私たちは近くにピントを合わせようとするときに、その距離に応じた調節をオートフォーカスで行います。

しかしこのオートフォーカス機能が甘いことがあります。

すると、調節が足りない分網膜の後ろにピントが合ってしまい、それを是正する分眼軸を伸展させてしまうというのです。

以前にも述べたように、ヒヨコに近視用の凹レンズと装着させると網膜の後ろに合ってしまうと眼軸が伸びることを書きました。

環境によって体格が変わっていくように眼軸が伸びる......当然のような気もします。

もうひとつ「水晶体屈折力の増加」も近視進行の原因になりうると言われています。

私たちは近くを見るときに目の中の毛様体という筋肉を緊張させて水晶体の厚みを増すことにより近くにピントを合わせています。

過度の近業作業により調節の過緊張を引き起こすと、その状態が固着し近視化することを屈折性近視と言います。

あまり一般的ではない意見ですが、この毛様体の過緊張も眼軸の進展に関係はしていないのでしょうか。

照明の問題」1999年Stone によると夜に明るいところで寝かせた赤ちゃんは、将来55%が近視になり暗いところで寝かせた赤ちゃんは10%しか近視にならなかった報告があります。

しかしこれには反論もあり眼科医の間でも一般的に言われていることではありません。

栄養説」幼少期の炭水化物に取り過ぎがら起こる慢性の高インスリン血症が原因となるとする説。

さらに体格向上説、睡眠不足説などもあります。

私は調節ラグの考えを1番支持していますが、環境要因もこれだけでは説明できるほど単純ではなさそうです。

今後の解明が待たれます。

次回近視については、近視進行の予防、治療について書いていきたいと思います。

今日は冷たい雨になりました。

師走ですから何かと気ぜわしく忙しいですが、皆様くれぐれもご自愛くださいね

話は変わりますが。

早いもので今年でお弁当作りも10年目になりました。

今日お友達にお願いしていたお弁当セットとエコバックが出来てきました。

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可愛くて萌えてます。子供のイメージから似合いそうな刺繍をしてさらにお弁当箱の形に合わせて作ってくれるんです。

明日からのお弁当作り頑張るぞ~


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